第20話 超魔王誕生


ドリームハンド界

【エトナ】
殿下ー。ここは面倒なんで加速装置使って時空ゲートまで行って下さいねー。

【ラハール】
お前、いい加減にしろ。俺様をアゴでこき使いおって、主君に対する忠誠というものがないのか!

【エトナ】
何言ってんですか。無謀にも一人で議会に突っ込んで反撃喰らったあげく、墓に突っ込まれていたのを復活させてあげたのは、誰だと思ってんです?しかもその治療費も「アタシが」払ったんですからね。

【ラハール】
む、むぅ。確かにそれはそうだが、しかしそのぐらい部下なら当然の…

【エトナ】
バカ言っちゃいけませんよ殿下。例え主従の間柄でもお金は別です。キッチリ働いて返してもらいますからね!

【ラハール】
くそ〜、魔界の後継者たる俺様が何たる失態…。この汚名はいずれ必ず挽回してやるからな!

【エトナ】
それを言うなら汚名返上です。挽回してどうすんですか。まったくホントにバカなんだから…

【ラハール】
う、うるさい!ちょっと間違えただけではないか!

【エトナ】
はいはい、いいからとっとと働く!

【ラハール】
くそ〜!

【エトナ】
ん?あれは…アイテム将軍の足元に時空ゲートが!

【ラハール】
それがどうかしたのか?別におかしな事でもあるまい。

【エトナ】
何言ってんですか!もう5年以上もディスガイアやってますけど、アイテム将軍の足元に時空ゲートが出現した事なんて一度もないんですよ!すっごいレアな光景ですよアレ!

【ラハール】
は?

【エトナ】
あーいや、作者の話です作者の。あはははは。

【ラハール】
何を言っとるのだお前…頭大丈夫か?

【エトナ】
それ、殿下に言われたくないんですが〜

【ラハール】
どういう意味だ!


大魔王との邂逅

【エトナLv2176】
よし、これでHit4780のどりーむハンドが3つになったから、次は防具代わりにガオの根性でも強化しますか。

【ラハール】
どうでもいいが、俺様はいつまでLv1なのだ?ちゃんと上げる気があるんだろうな?

【エトナ】
全然。

【ラハール】
な!!

【エトナLv2430】
よし100階クリア〜♪さすがにランク高いとアイテム神のHp1000万もあってうっとうしいわね〜。まあ無敵のおかげでノーダメだったけど。これでHp18万→57万、Def22万→36万と。そろそろ「アイツ」行くかな。殿下、次の相手はハンパじゃないんで覚悟して下さいね。

【ラハール】
む?妙にもったいぶった言い方ではないか。どうせたいした奴ではあるまい。

【エトナ】
まあ見てのお楽しみです。

【エトナ】
じゃーん。あれが今度の相手です!

【ラハール】
・・・・・で?

【エトナ】
あれ?「ばかな!Lv4000だと!?」とか言わないんですか?

【ラハール】
お前なぁ…さっきLv7000近いアイテム神を倒しておいて、それを言うのか?どうせコイツも楽勝なのであろう?

【エトナ】
あ、そういえばそうでした。まあぶっちゃけ負ける気はしませんけどね。

【ラハール】
全く…とんでもない女だな…

【エトナ】
そう褒めないで下さいよ♪っとロボスーツ盗んで、後はクールクールクールで終了っと。

【ラハール】
あっさり倒しすぎだバカ者。さて…(ラハール剣を抜いてポーズを取る)。え〜、おほん。

【ラハール】
ハァハァ……!倒したぞ……!これでオレさまが超魔王だ……!!

【エトナLv2439】
・・・・・・

【ラハール】
・・・・・・おい。

【エトナ】
はい?

【ラハール】
はい?ではない。何というかその…異論はないのか?

【エトナ】
ああ、別にいいですよ。私が欲しいのは「超魔王の称号」なんてちゃちなモンじゃないんで、手柄は殿下に譲ってあげます。

【ラハール】
な、なに!?お前、本気なのか?

【エトナ】
ええ。なんたって私はマジカル美少女ですからね。それなりに相応しい称号ってもんがあるんです。

【ラハール】
というと…マジカル超魔王とかか?

【エトナ】
なんですかそのダサい名前は。やめて下さいよ。

【ラハール】
お前がダサい言うな!

【エトナ】
ま、一応殿下の家来ですからね〜。ここは殿下に譲りますよ。
(それに魔王様との「約束」も思い出したちゃったしね。殿下を立派な魔王にって言ってたけど、超魔王なら文句無いですよね?魔王様…魔王様の仇はエトナが取りました。だから安らかに眠って下さい…)

【ラハール】
ふ、ふん。やけにしおらしいではないか。あとで返せといっても返さんからな!

【エトナ】
うわ、せこー。まあでも、殿下の役目もここまでですけどね〜♪

【ラハール】
どういう意味だ?

【エトナ】
ま、今にわかりますよ♪


次回予告

【エトナ】
快進撃を続けるエトナの前に遂に最大最強の敵が送り込まれる!その正体は、何とサイボーグと化した極悪天使だった!

【フロン】
わ、私ですか?

【エトナ】
正義の味方の卑劣な人海戦術に苦境に追い込まれるエトナ!

【プリニー】
確かに正義の味方って、平気で5対1とかするッスよね〜。

【エトナ】
果たしてエトナはサイボーグフロンの世界征服計画を阻止できるのか!

【フロン】
えっとつまり私は世界制服のために作られた正義の味方って事ですか?

【プリニー】
ワケわかんねーッス。

【エトナ】
次回!マジカル美少女エトナ第21話!
「マジカル美少女vs天界戦隊エンジェルレイヤー」

あなたのハートにマジカルチェックイン♪