幻想世界Vol.1 誤解だらけの世界 武器編

皆さんこんにちは。くるるです。今回から幻想世界シリーズとして、剣と魔法のファンタジー世界の話をしていきたいと思います。

現在、いろいろなゲームが登場していますが、その中で「剣と魔法の世界」ほど多くのゲームが出ている世界もありません。しかし、それらのほとんどが「雰囲気だけ」しか表現していないのが実情です。むしろ、偏見と思い込みのオンパレードといっても過言ではありません。

ゲームの背景は特にRPG系のゲームで重要になってきます。世界観が薄いとゲームそのものも薄くなってしまいます。しかし現在主流のゲームはあくまでも「歴史的な背景」だけに重点を置いていて、実は世界そのものについてはかなりいい加減です。

特に顕著に現れるのが武器や魔法、アイテム、そしてモンスターの存在です。今回はその中から武器について考えていきたいと思います。


武器とは?

さて、皆さん武器とは何だと思いますか?多くの人は装備すると攻撃力が上がるものだと思ってるかもしれません。じゃあ聞きます。仮にあなたがグレートソードを装備したとして、本当に攻撃力が上がると思いますか?

この問に対して上がると思っていない人は正常です。そう、上がるはずないです。むしろ戦闘能力で言えば確実に下がります。これがナイフや木刀なら、ほとんどの人の攻撃力(というか戦闘能力)は上がると思います。

グレートソードが無力である最大の理由は重さです。グレートソードは長さ2メートルにもなる巨大な鉄の塊です。その威力はなんといっても重さを活かして「叩き斬る」時に発揮される破壊力です。並の鍛え方ではその威力を引き出す事は不可能なのです。仮に持ち上げる力があっても自在に振り回すには相当の熟練が必要なもの言うまでもないでしょう。

つまり、武器とは個人個人の身体能力に合わせて選ぶ必要があるわけです。具体的には身長に合わせて長さを、腕力に合わせて重さを、そして戦い方に合わせて形状を、適切に選ぶ必要があります。そういった理由から同じ武器を長年愛用する人も多いでしょう。ゲームのように「こっちの方が攻撃力が1高いから交換しよう」という風に、軽く扱えるものではないのです(そもそも拾ったものをそのまま使える事に問題があるのは別として)。


武器の強さ

世界には様々な種類の武器がありますが、それらを全て「攻撃力」という一つのデータで区別するのは不可能です。それぞれが様々な時代背景や歴史的需要から生まれ、使われた場所も手段も違うのですから当然です。

ところが多くのゲームでは武器の種類は「強さの種類」として分類されます。もしくは職業別に装備可能かどうかで分けていたり。その結果、なんだか名前だけが先行して武器として使えないものまで「武器」として使えたりします。そしてそれは一般的な武器よりも威力が高かったりします。

割と多いのが、バスタードソード、ミスリルソード、ゴールドソードの能力です。これらは多くの場合、バスタードソードが一番弱く、ゴールドソードが一番強くなっていますが、かなりの矛盾があります。個別に見て行きましょう。


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