幻想世界Vol.1 誤解だらけの世界 武器編2

バスタードソード

バスタードソードとは、刀身1メートル〜1.5メートルほどで、握りの部分が長く、片手でも両手でも扱えるようになっている剣の事を指します。大体自分の身長と同じぐらいが丁度良い大きさと言われているようです。

このバスタードソードというのは言うまでもなく、武器の形状に由来した呼び名です。基本的に剣は鉄で作られる事が多いようなので、あえて正式に呼ぶならば「アイアン・バスタードソード」となるのかもしれません。

この武器は機動性を重視して片手で持つ事もできるし、また破壊力を重視して両手に持つ事もできるため、臨機応変な対応ができます。そのため個人的には「冒険者」と呼ばれる流浪の戦士にはベストの武器だと思います。ただし狭い通路や洞窟などでは振り回すスペースがないので、ショートソードやダガーなども一緒に持っている必要があるでしょう。こういった場所によっての武器制限や補助武器の携帯などは、通常ゲームではルール化されていないので、とっても不自然な状況が生まれます。


ミスリルソード

ミスリルとはファンタジー世界ではおなじみの「魔法金属」です。魔力を帯びた特殊な金属で、通常の方法では加工する事はできません。その重量は軽く、しかも丈夫なため武器や防具の素材としては最適で、また魔力を帯びているため、通常武器が効かない敵にも有効です。

この魔法金属を特殊な方法で鍛えたものがミスリルソードです。多くの場合ブロードソードやグレートソードの形状に加工される事が多いようです。この技術は失われた技術である事が多いのですが、一般的なゲームでは普通に使われており、また威力も低いことが多いようです。たぶん、FFが原因だと思います。

この武器の最大の特徴は、その材質です。武器が効かない特殊な魔物が存在する世界で、魔力を帯びた武器を持っているというのは、それだけで生存率が上がります。そうでなければ魔法の力を借り、一時的に武器に魔法をかけなければ、それらの魔物とは戦う事すらできないからです。

この武器は威力という点では通常の武器と変わりません。逆に通常よりも軽いため破壊力で劣りますが、切れ味や扱いやすさでは数段上になります。相性のよい人物が持てば、通常の武器以上の戦力を得られますが、相性が悪ければ逆に戦力が落ちてしまいます。


ゴールドソード

ようするに黄金で作られた剣です。はっきり言います。これは武器ではありません。装飾品です。しかも装備するものではなく、家に飾るものです。

そもそも金はやわらかく、変形しやすい材質で、しかも重いため武器には全く向きません。なぜこの金の剣が武器として登場するようになったのかさえ、わかりません。

ただ、一部の強酸を持つモンスターには若干有効かもしれません。こういった魔物は鉄製の武器だけでなく、ミスリル製の武器ですら腐食させ、溶かしてしまいます。しかし、金は最も安定した物質であるため、酸に侵される事がありません。しかし、そのためだけにこの重く役に立たない武器を持っていくなら、酸を使う魔物と戦わなくて済むように頭を働かせた方がよっぽど有効です。


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