製品紹介

基本情報

タイトル:ファントム・ブレイブ
ジャンル:やりたい放題シミュレーションRPG
発売日 :2004年01月22日
販売価格:通常版7140円(税込)、限定版9240円(税込)
制作販売:(株)日本一ソフトウェア
対応機種:プレイステーション2
MC2:1データ287KB


ストーリー

霊魂と話ができる力を持つ少女マローネと、彼女を見守る霊魂アッシュの二人の生活を軸に物語は展開する。始めは「悪霊付き」の異名で忌み嫌われているマローネだが、徐々に彼女を理解してくれる者が現れる。ギャグはほとんどなく展開はシリアス一辺倒。全4章、計20話で構成されている。


システム

見た目は普通のS・RPGだが中身は別物。戦闘マップはヘクス制を廃止して、移動力のある限り攻撃後も含め何度でも移動可能。物を「持つ」事で装備したと見なされ、剣や杖のような武器だけでなく、木や岩、ジョウロ、はたまた敵まで持つ事が可能で、それぞれが独自の技を持っている。

今作は最初からキャラメイクが可能で、お金を多く払う事で成長率の高いキャラを作成可能。基本的にイベントキャラ以外は魔物も含めて全員作れるようである。中には前作ディスガイアからのゲスト出演もいる。

アイテムがキャラクター扱いのため戦いの中でキャラと共にレベルアップしていく。改造屋や魔導合成師を利用すれば装備時のパラメータ上昇率を上げる事が可能。

味方は全て霊魂なので戦闘ではアイテムに「コンファイン」して戦う。コンファインとはアイテムに乗り移って現世に現れる事だ。ただし行動できるターン数がキャラ毎に設定されていて、これを過ぎるとリムーブ(帰還)してしまい、そのマップではもう呼び出す事はできない。ただしリムーブ時にはそのアイテムを持ち帰る事があり、合成や改造、初期装備として使用する事が出来る。

他にダンジョン師による「ランダムダンジョン」の作成、「称号」によるパラメータの変動、ホームである「お化け島」で味方やアイテムを攻撃してレベル上げが可能、アイテムやキャラクターに様々な効果を与える「プロテクション」など、独自システムが満載されている。


総評

とにかく独自要素が豊富で非常に敷居が高い。だがある程度慣れてしまえば意外と簡単な事に気がつくだろう。しかし今回は簡単に戦力を強化できる手段が多量に用意されている。それらの手段を用いてしまうとゲームとしてのバランスは確実に崩れるので注意したい。

総じて見ると前回のディスガイアに比べ、横には広がったが底は浅くなっている。クリア後に遊べる要素も少なく、2周目もない。今回はジャンルを見ればわかるとおり、やりこみSRPGではなく「やりたい放題SRPG」なので、ディスガイア並みのやりこみを期待するのは筋違いである。