特別インタビュー

ファントムブレイブはゲーム内容もさる事ながら音楽も非常に魅力的な作品です。今回、作曲者の佐藤天平さんのご協力により、人形館のための特別インタビューが実現しましたので、その模様をご覧下さい。


Alp's(以下:A):本日は佐藤天平さんにお越し頂いています。天平さん、こんにちは。

佐藤天平さん(以下:天):こんにちは〜。

A:早速ですが今回の曲の特徴はどんな所でしょうか?

天:ファントム・ブレイブの舞台が海と緑深い島なので、アコースティックな楽器でリズムやメロディを構成してみました。

A:今回デジタル音楽だけでなく、生楽器を使おうと思ったのはなぜですか?

天:上記の理由のほかに、キャラクターのイメージを一番表してくれるのがバイオリンだったので、それをメインにサウンドメイクしました。

A:今回、作曲する上で特に注意した事はありますか?

天:サウンドに統一感を出すことですね。雑多な感じではなく、どの曲をきいても、「ファントム・ブレイブ」っていうイメージが湧いてくるように。

A:なるほど。確かに今回は曲とゲームのイメージがピッタリ合ってますよね。特に Snow berry や B・A・R などは聞いた瞬間ゲーム画面が浮かぶのが凄いなと。

天:snowberry はmailで感想が送られてくる中で、今回最も人気が高かった曲のひとつですよ。

A:今回一番苦労した点はなんですか?

天:バイオリンのレコーディングです。

A:では最も思い入れのある曲を教えて下さい。

天:全部ですけど、とくに歌のレコーディングに時間のかかった「Heavens Garden」かな。「ともだち」もいままで作ったバラードの中で一番好きかな。。BGMで一番好きなのは、「花咲案内人」です。

A:どの曲も非常に良い曲ですよね。特に Heavens Garden は初めて聞いたとき、なぜか懐かしく感じたのを覚えています。メロディラインが落ち着くというか…不思議な曲ですね(笑)

天:ボーカルの声もとってもハートに染み入りますよね。


A:バイオリンを演奏しているのはどんな方なのですか?

天:オーディションで、その曲を一番表現してくれる方を選びました。いろいろ演奏会やレコーディングで活躍している人たちばかりです。

A:全部で何人ぐらいの方が演奏しているのですか?

天:ゲーム中では4人、サントラでさらに1人弾いてもらいました。

A:ズバリ、今回の聴きどころは?

天:複数のバイオリンのソリストが演奏していますので、その個性を聞き分けるのもおもしろいかもしれませんね。

A:これは私達素人には難しいですね(笑)

天:アレンジ・サントラには、バイオリニストのクレジットがありますので、参考になるかも。


A:そもそも日本一さんの仕事を受けたきっかけはどんなものだったのでしょうか?

天:マールの時に日本一さんがミュージカル曲を作れる人を探していて、ボクが紹介されました。それ以来おかげさまで、曲を気に入っていただいて、今日まで続いています。

A:天平さんはファントムはプレイされましたか?

天:しましたよー。でも下手なので、あまり進んでいません。

A:過去に担当した作品の中で特にお気に入りの曲を教えて下さい。

天:わー、難しいですね。。。

ディスガイア「幸せの花」
ラピュセル「光の聖女伝説」
天使のプレゼント「小鳥」
リトルプリンセス「二人はいつも一緒だから」
マール王国「ありがとう」
かな〜。

BGMだと、
ディスガイア「Dear Frieds」
ラピュセル「煌きながら」
天使のプレゼント「オレンジ村」
リトルプリンセス「メインテーマ」
マール王国「リトル・ラブ」
です。
でも、また一年後に同じ質問されたら、変わってるかもしれません。

A:では、あえてこの中で一番好きな曲を選ぶとしたら、どれを選ばれますか?

天:わ〜、それは難しいですね〜。うーん。「光の聖女伝説」かな。


A:最後にゲームをプレイしている人達にメッセージをお願いします。

天:ゲームというのは、音楽と、絵と、最新デジタル技術との究極のアート・コラボレーションです。そんな環境の中で、日夜格闘しながら、また新しい1曲を生み出しています。それにはみなさんの応援が何よりの励みになります。これからも応援をよろしくお願いいたします。また、アレンジサントラもよろしくね!

A:今日はお忙しい中、ありがとうございました。


■関連サイト
Tenpei MUSIC GEAR