製品紹介

基本情報

タイトル:マール王国の人形姫
ジャンル:ミュージカルRPG
発売日 :1998年12月08日(絶版)
販売価格:6090円(税込)
制作販売:(株)日本一ソフトウェア
対応機種:プレイステーション
MC:1データで1ブロック使用

タイトル:マール王国の人形姫 +1(たすいち)
発売日 :1999年09月22日(絶版)
販売価格:3990円(税込)
※この商品は上記に、おまけディスクを追加したものです

タイトル:マール王国の人形姫 PSOneBooks
発売日 :2001年12月20日
販売価格:1890円(税込)
※この商品は上記+1(たすいち)から、おまけディスクを抜いた廉価版です


あらすじ

むかしむかし、オレンジ村という小さな村に人形と話ができる不思議な力を持った女の子が住んでいました。女の子の名前はコルネット。コルネットの夢は素敵な王子様と恋をする事でした。ある日、いつもの様に森へ出かけたコルネットはドラゴンに襲われてしまいます。その時助けに入った少年は、なんと本物の王子様だったのです。


システム概要

移動は画面切り替え式、戦闘シーンはS・RPGのようなクオータービューのヘクス制を採用しており、戦略性が高い。仲間が全て人形というのも面白い。人形は最大3体まで戦闘に出す事ができ、魔法や特殊攻撃を使う事ができる。戦闘に出した人形はコルネットと共に成長し新しい特技を覚えていく。また戦闘で倒したモンスターは人形に姿を変え仲間になる場合があり、それらの人形も成長させる事ができる。

イベントの要所要所ではミュージカルが挿入され、ドット絵のキャラが動き回り、歌い、踊る。挿入歌の数は全10曲にもなり、ボリュームも申し分ない。


総評

始めは戦闘を難しく感じるが、実際にはそれほど難しくないので通常のRPGと同感覚でプレイできる。シナリオが女性向け(というか女の子向け)なのだが、いわゆる少女漫画風ではなく、むしろ愛情や勇気、そして命の大切さなどがテーマになっており、純粋に感動できる作品に仕上がっている。

復刻版の+1(たすいち)バージョンや、PSOne-Booksバージョンではアナログコントローラーにも対応し、操作性は良い。モンスターを仲間にし、育成できるためやり込み要素もそれなりだ。また、イラストと言うアイテムがあり、ゲーム中に登場したキャラのイラストをいつでも見る事ができる点もユニークだ。

キャラクターデザインには野村良治氏を起用。3Dではなく、あえてドット絵にこだわったグラフィックが世界観とマッチして非常に心地よい。

また音楽は佐藤天平氏が担当し、非常にクオリティの高いものに仕上がっている。

全体的に完成度は高いのだが、やはり不満も残る。ミュージカルを飛ばす事ができないため、2度目のプレイ時などはゲームの進行が妨げられてしまうし、逆に一度見たミュージカルをいつでも見れるようなモードも無い。仲間になったモンスターの名前はランダムに決定され、しかも変更できない。人形の預かり所のスペースが不十分などだ。