製品紹介

基本情報

タイトル:リトルプリンセス マール王国の人形姫2
ジャンル:ミュージカルRPG
発売日 :1999年11月24日(絶版)
販売価格:6090円(税込)
制作販売:(株)日本一ソフトウェア
対応機種:プレイステーション
MC:1データで1ブロック使用

タイトル:
リトルプリンセス マール王国の人形姫2 +1(たすいち)
発売日 :2000年10月26日(絶版)
販売価格:3990円(税込)
※この商品は上記に新イベント、おまけディスク、アナログコントローラー対応機能を追加したものです

タイトル:
リトルプリンセス マール王国の人形姫2 PSOneBooks
発売日 :2001年12月20日
販売価格:1890円(税込)
※この商品は上記+1(たすいち)から、おまけディスクを抜いた廉価版です


あらすじ

前作「マール王国の人形姫」から14年後…。お城で退屈な日々を送っていたクルセイル姫(クルル)は、夏休みに両親の留守をいい事に城を抜け出してしまいます。彼女の夢は素敵な王子様を見つける事。親友のクレアと一緒に不思議の森へやってきたクルルは、なんとドラゴンに襲われてしまいます。そこに一人の少年が現れ、二人を助けたのですが…。


システム概要

移動はオーソドックス、戦闘シーンはサイドビューのターン制、独自システムとして人形装備とごほうびシステムが挙げられる。クルルもクレアもまだ12歳の少女なので戦闘能力はあまりない。しかし人形を装備する事でその能力を使えるようになる。人形は魔法や特殊攻撃を使う事ができる。装備している人形はクルル達と共に成長し新しい特技を覚えていく。人形を使うごとに「ごほうびゲージ」が溜まり、強力な「ごほうび技」が使えるようになる(ゲージ消費)。また戦闘で倒したモンスターは人形に姿を変え仲間になる場合があり、それらの人形も成長させる事ができる。人形の能力を使うためにお金を消費するというのもユニークな点だろう。

イベントは大別して、ボイス無し、ボイス有り、そしてミュージカルの3種類に分けられる。ミュージカル部分は大幅に増量/パワーアップしていて見ごたえも十分。


総評

シナリオは女性向だが、意外とやり込めるシステムが対象を広げている。RPGにしては珍しい難易度設定などもあり、軽快なプレイができる。移動もアナログスティックに対応しているためスムーズだ。無料回復ポイントも多く、いつでもセーブ可能なので全体的な難易度は低い。

しかし、体験したイベントが記録される「クルル日記」や、出会ったキャラ&敵が記録される「観察ノート」を全部埋めようとすると、中々一度目のプレイでは難しい。シナリオは前作の続きだが、前作を知らなくても特に問題はない。しかし、前作を知っていればより楽しめるのは間違い無い。マール王国、リトルプリンセス、天使のプレゼントの3作はシナリオ的なつながりが強いので、全てをプレイしておけば楽しみが倍増するだろう。声優陣も中々豪華で楽しい。

グラフィックは3Dが全盛の中、あくまでも2Dにこだわった職人芸のドット絵に注目したい。3Dでは表現できない魅力を感じる事ができるだろう。

忘れてはならないのがミュージカルRPGの根底を支える音楽である。デジタルアーティスト佐藤天平さんが管轄するこの音楽は、ありきたりな物ではなく世界観を感じさせる「こだわり」がある。ミュージカル部分などは歌に耳を奪われがちだが、是非曲にも耳を傾けて欲しい。

欠点ももちろんある。タイトル画面でアナログLEDが強制OFFにされるため毎回自分で押し直さなくてはいけない、ミュージカルを飛ばせない、モンスターは固体毎の習得特技が予想不可なため育てても使い物にならない事も多い、仲間が外れると装備品、人形もすべて外れてしまうため面倒くさい、など(逆に装備を持っていかれる事はないが)