アイテム解説

気になるアイテムを詳細解説してみました。なお解説には個人的解釈も含まれます。


銃:RQシリーズ

RQシリーズはRQ(ローゼンクイーン)商会が自社開発した銃シリーズである。

RQ商会は元々マール王国が隣国との戦争になった際、武器商人としてのし上がったカール・ローゼンクイーン(現会長エトワール・ローゼンクイーンの父)が興した会社である。戦争自体は三賢者による古代兵器の復活でマール王国の圧勝に終わったが、結果としてカールは長年連れ添った執事セバスティアンを失い、戦争の愚かさを体感する。その後RQ商会は兵器産業から撤退。国王を失ったマール王国女王ジークリンデを助け、王国復興に尽力した。

その名残からか、RQ商会の現会長エトワールは幼少の頃より銃を愛用、また娘のクレアトゥールも銃を愛用している。一般的な世界では銃の販売は行っていないが、ディスガイアシリーズに登場する魔界支店では今もって銃の販売を行っている。

魔界支店で扱っている自社開発銃は全部で8点。これらにはすべてRQの名が冠されている。それらを個別に解説しよう。

RQ22コモン
最も軽量の銃で子供でも扱える22口径。ちなみに現実世界の22口径は十分に殺傷能力がある。弾も安価で専門店で50発100円程度で買える。護身用や害獣の撃退などにも使われている。
RQ38カスタム
最も一般的な38口径。これはそのカスタムバージョンで、おそらく火薬の量を減らし、反動を抑えて扱いやすくしたもの。結果として威力も弱まっているが、当然22口径よりは上。
RQ−P38
38口径本来の威力を発揮する、レトロデザインなマニア向け銃。銃自体も重量感あふれる作りになっており、火薬による負担に耐えられる仕様になっている。
RQ44マグナム
現実世界ではかなり強力な44口径マグナム。訓練されていない人間が撃てば後方に吹き飛ばされるほどで、ヘタをすると肩が外れるぐらいの威力がある。殺傷能力は極めて高い。
RQ57ドラゴン
現実世界では最高クラスの57口径ライフル。ドラゴンの一撃にも劣らぬ威力という解説ですが、撃った方にかかる負担も相当なもの。ちなみに現実世界にあるのはT-REXライフル、つまりティラノサウルスの名前が冠されています。またこの口径になると機関銃クラス、戦艦の副砲としても搭載されます。
RQ66セイント
対空機関銃クラスの66口径。かなりの殺傷力があるが、当然反動も大きく手に持って使えるような代物ではありません。そもそも大きさがってのもありますが、それについては後述。対空自走砲などに搭載されています。
RQ77魔神殺し
伝説の77口径。実はこれは実在しません。漫画「コブラ」の主人公が片腕義手を銃に改造しており、それが77口径という設定。現実問題としてそんな搭載の仕方をしたら腕が吹き飛ばされるでしょうね、反動で。
RQ99オメガ
もはや創作にも存在しない99口径。弾の直径は25mm強、単二電池を撃ち出す様なもんです。威力は想像もつきません。ちなみにオメガはギリシャ文字の最後の文字。最終、究極といった意味も持つ。

問題はここまで全部ハンドガンタイプの銃である事。口径は当然、銃の大きさにも直結する。また撃ち出すための火薬、その爆発に耐えられる構造など様々なファクターがあるため、後半は普通に考えればハンドガンタイプで作るのは不可能と言える。それをハンドガンタイプで実現しているRQ商会の技術力はまさに魔界レベルである。

こういった無茶な(適当な)設定こそが日本一テイストとも言えるが。

強引に解釈するなら、全て実弾ではなく、エネルギー弾を撃ち出すタイプであると考えれば納得できない事もない。実際弾数無制限だったり使用者の実力次第で威力が大幅に上がったりと、実弾では説明できない現象も、魔力収束エネルギー弾と考えればなんでもOKである。


オルハリコンシリーズ

オルハリコンオリハルコンの表記間違い。一部のサイトでは両者を別のものとし、オリハルコンがアトランティス大陸で使われた伝説金属、オルハリコンが真鍮の事となっているが、そもそもオリハルコンの表記は古代ギリシャの文献に登場しており、銅系の合金(つまり真鍮や青銅など)と解釈されていた。後年にアトランティスに存在した金属説が浮上し、近年のファンタジー普及に伴い現在の最強金属説が定着した。

オリハルコンは元々はギリシャ語で山の銅という意味のオレイカルコスといい、英語ではオーリキャルク。これが日本でオリハルコンになり、日本製の作品が海外に出る際にオリハルコンの名で流出した。

初めて文献に登場したのが紀元前700年頃に書かれた詩で、英雄ヘラクレスがヘパイストスから贈られたすね当てがオレイカルコス製とされている。

紀元前360年頃、プラトンが書いたクリティアスにはアトランティス大陸と、そこにあった金属としてオレイカルコスの名が登場する。オレイカルコスはアトランティスで一般的に採れた金属で、金の次に貴重な金属とされている。ちなみにクリティアスではオレイカルコスは貴重な金属としてのみ記されており、武器などへの利用は一切触れられていない。

またこれ以外にも数多くの文献にも登場しており、その使われ方などから真鍮、青銅とする説が最も多い。

ただし、10世紀末に作られたスーダ辞典(百科事典的なギリシャ語辞典)によれば、オレイカルコスは自然に産出する金属で、透明な銅のようなものだったが、採掘不可能になった、と記されている。これが本当なら人類が消費しきって枯渇した金属であるということだ。しかし地球は広い。もしかしたらオレイカルコスはまだ地球のどこかに密かに眠っているのかもしれない。本物のオリハルコンを目にする日が、いつか来るかもしれないというのは、なんともワクワクさせられる話である。