ED内容紹介


ラミントン撃破

ラハールの前に倒れる大天使ラミントン、しかしラハールは大天使にとどめを刺さずに剣を収める。

「……やめた。今更こんな事をしてもフロンが帰ってくるわけではない」

フロンの花の前に落ちる一滴の涙。自分が涙を流す事に驚くラハールだったが、自分にも愛情がある事を知り、自らの命を捨ててフロンを生き返らせる事を決意する。止める仲間の言葉を制し、魔力を開放するラハールを止めたのは中ボスだった。

「何をしにきた、見ての通りオレ様は今忙しいのだ」

「フッ…あなたも、ようやく母さんの気持ちがわかったようですね」

中ボスの言葉にラハールが振り向くと中ボスは言った。

「母さんから貰った命を粗末にするものではありません、よく御覧なさい」

その言葉を合図にしたかのように、フロンの花の周囲に無数の光が次々と現れ、そしてそれらが集まり辺りは眩い光に包まれた。やがて光は徐々に弱くなり、その中心には堕天使として復活したフロンの姿があった。フロンを天使見習い失格にし、堕天使とする事、それが大天使が与えた罰だったのだ。

大天使にフロンを殺すつもりがなかったと知ったラハールは、その真意を中ボスに問いただす。

「大天使ラミントンは、ある人物と共に天界と魔界を昔のように一つの世界にしようとしていたのです。そのために、天使見習いフロンを魔界に送り込み、あなたと出会うよう仕向けた…。彼女とあなたは、二つの世界をつなぐカギなのですよ。いずれあなたにもわかる日が来ます。……きっとね」

「おまえは、一体何者なのだ?なぜ、そこまで知っている?」

「フフフ……前にも言ったはずです。私はただの通りすがりのビューティー男爵ですよ」

その言葉に合わせるように、中ボスの隣りにラハールの母の魂が現れる。それを見てラハールはすべてを悟った。中ボスの正体は他でもない実の父、魔王クリチェフスコイだったのだ。

「ラハール。早く一人前の魔王になるのですよ……」

「……フン。お前に言われなくともなってやるとも。オヤジより、もっともっと立派な魔王にな!」

「フフフ……、さらばです……」

そう言い残し、二人の魂は天へと昇っていった…