第6話 正義の味方登場!


宇宙刑事フロン

【エトナ】
さてと、新しい武器もできた事だし、さっさとアレを探さないとね・・・

【プリニー】
エトナ様ー!大変ッス!前に魔王城に来てた天使が、変なお面をかぶってこの先で待ち伏せしてるッス!

【エトナ】
はぁ?つーか、星の墓場に捨てたんじゃねーのかよ。

【プリニー】
確かに捨てたッス。しかもドリルくんマーク2で地下1000メートルまで掘って埋めたッス。

【エトナ】
何でそれで出てこれんのよ。んで何?あたしらにお礼参りってわけ?

【プリニー】
いや、なんか変な歌を歌ってたッス。宇宙刑事とか、愛はためらわないとか。あと空に向かって変なポーズとって急に叫んだりしてたッス。

【エトナ】
うわー、関わりたくねー。

【プリニー】
どうするッス?

【エトナ】
こうする♪(ひょいっ)

【プリニー】
わわわ!な、何をするつもり・・・

【エトナ】
えいっ♪(ぶんっ)

【プリニー】
ぎゃーーーーーーーーッス(ずがーん)

【フロン】
はっ!この爆発、ついに敵の登場ですね!どこっ!どこですか!

【エトナ】
スキあり!

【フロン】
はうっ!(どさっ)

【プリニー】
イキナリ何をするッスか!危うく死ぬところだったッス!

【エトナ】
いつも思うんだけど、あんたら何で爆発して平気なわけ?

【プリニー】
平気じゃないッス!そう思うなら投げないで欲しいッス!人の命だと思って乱暴に扱われても困るッス!

【エトナ】
だってあたしのモンだし。

【プリニー】
は?

【エトナ】
だからー、あたしの物はあたしの物でしょ?んで、あんたの物もあたしの物。だったら当然あんたの命もあたしの物じゃん。

【プリニー】
ジャイアンより凶悪ッス!

【エトナ】
これを業界用語で悪魔的殺り込みジャイアニズムと言うのよ。

【プリニー】
どこの業界ッスか!


続・宇宙刑事フロン

【エトナ】
そんな事よりとっとと先に進むわよ。

【プリニー】
あ、エトナ様、あれ・・・

【フロン】
♪暗黒組織をやっつけろ〜大怪獣も一撃だ〜♪♪いけ!必殺、フロンチョォォォップ!!

【エトナ】
なんでさっき倒したのにまたいるわけ?

【プリニー】
もしかして「残機」じゃないッスか?たぶん3回倒せばもう復活しないッス。

【エトナ】
んなワケねーだろ!じゃあオメーらが復活するのも残機なのかよ!

【プリニー】
残り972体ッス。

【エトナ】
・・・・・・・・マジ?

【プリニー】
マジッス。

【フロン】
そこにいるのは誰ですか!あ、さてはさっき私に不意打ちした人たちですね!そういう悪い子は許しません!この宇宙刑事ジャスティスフロンが成敗しちゃいます!

【プリニー】
エトナ様、向こうはやる気マンマンッスよ。

【エトナ】
めんどくせー。

【フロン】
エトナ…さん?という事はあなたが魔法少女ですね!変身は!?しちゃうんですよね!私一度、生で見たかったんですよ〜。必殺技とか使っちゃいます!?

【エトナ】
ちょ、ちょっと、くっつくなっつーの!

【フロン】
あ、私パワーアップして来たんですよ!良かったら見て下さい。

【エトナ】
……目が光るだけ?何それ、我流Xのパクリ?

【フロン】
ち、違います!私は決して「カッコいいなぁ〜」とか思ってな・・・

【エトナ】
スキあり!ひぎ・むえいざん!

【フロン】
はうっ!(どさっ)

【エトナ】
けんのきわみはいまだとおし

【プリニー】
・・・もうどうでもいいッスけど、魔法を使わないのに魔法少女を名乗るのは、どうかと思うッス。

【エトナ】
あたしぐらいの魔法少女になると、魔法を使わない事自体がすでに魔法なのよ。

【プリニー】
あるまじき言い訳ッス・・・。


続々・宇宙刑事フロン

【フロン】
まず右手を左回りに、こう回して……ブツブツ……。

【エトナ】
またいるし・・・

【プリニー】
やっぱり残機が・・・

【エトナ】
それはもういーっつーの!
ん?(あの子が持ってるあの本ってまさか!?)

【プリニー】
どうかしたッスか? 

【エトナ】
・・・帰るわよ。

【プリニー】
えっ!?急にどうしたッスか?

【エトナ】
(私の記憶に間違いがなければアレは・・・)

【プリニー】
エトナ様ー、待ってくれッスー!

【エトナ】
(アレが本物なら、今のままじゃ危ないかもね・・・なら・・・)

【プリニー】
エトナ様ー!一体どこに行くッスかー?

【エトナ】
アイテム界よ。

こうしてエトナはアイテム界へと旅立った。
更なる力を得るために。
果たして、彼女に待ち受ける運命とは。
戦えエトナ!魔界に平和が戻るその日まで───

【プリニー】
・・・なんスか?このシリアスな引きは・・・


次回予告

【エトナ】
元ダークヒーロー司会の旅番組に出演したきっかけで芸能界デビューを果たしたエトナ。怪しいプロデューサーとゾンビのカメラマンが見守る中、ついに初の生放送が始まる!しかしその時、楽屋裏では謎の触角が不穏な動きを見せていた…。果たして番組の行方は!?

次回!マジカル美少女エトナ第7話!
「超美少女アイドルエトナ誕生!目指せ!アイドルマスター!」

あなたのハートにマジカルチェックイン♪