図鑑データ3


小悪魔族(ホビット系)

人間界にも出没する悪魔。魔界ではその姿を保つことが出来ないため魔法布で縫われた衣服によって魔力の拡散を防いでいる。いたずらが大好きで陽気な彼らだが、一度怒ると服の下に隠し持った巨大な口で相手を飲み込んでしまう。悪魔には珍しく、同族間での仲間意識が非常に強い事でも知られている。


妖霊族(ゴースト系)

数多の悪魔の中でも最も不可思議な存在がこの妖霊族である。魔界学者の間でも見識が分かれる所であるが、一説によると罪を滅ぼす為にやって来た魂がプリニーに入りそこない魔界を彷徨う存在になったものとも言われている。また魔界で最も数が多い種族としても知られる。


ゴーレム族

気体に見える彼らの体だが、実は魔界の瘴気が高密度で集合したものである。その為ゴーレム族でも上位の者になると、その『肉体』は想像を絶する硬度を誇りその腕から繰り出される一撃は、小山をも吹き飛ばすと言われている。ただ、性格は温厚で悪魔にしてはおとなしい者が多いようである。


妖樹族(マンイーター系)

妖樹族は、魔界全土に生息しているポピュラーな悪魔で、魔界樹が千年の時を経て自我を持つに至ったと言われる。外観は植物だが、猛毒ガスを体内から放出、獲物を捕食することで活動を続ける獰猛な悪魔である。また、何万年も生きる長寿な種族として知られているが、環境によってはあっさり枯れてしまうこともある。


飛妖族(インプ系)

主な生息地は寒冷地帯の山脈付近であるが、それ以外の実態は謎に包まれている。集団で行動することが多いが、ひとたび戦闘になれば敵味方関係ない無差別攻撃を行う。その為、実は仲間意識が非常に薄いのではないかと言われている。ただ、機動力に関しては魔界でもトップクラスを誇る。


妖騎士族(キルアーマー系)

妖騎士族は、魔界に住まう悪魔としては珍しく、正々堂々とした戦いを好み『騎士道精神』を重んじる一族である。ただ、これは彼らを脅かすような敵が存在しない事の表れでもある。剣技に長けており、上位の者になるとドラゴンを一刀のもとに葬る者までいるようだ。


妖魔族(パンプキン系)

かぼちゃ頭が特徴的な魔族。人間界での風習とは一切関係無く、ポティロン地方に生息する大南瓜が悪魔化したといわれている。見た目はひょうきんな彼らだが、その性格は冷酷で残忍。小刀術や体術に優れており、集団で敵を排除する。ただ、彼らの頭部は非常に栄養豊富でヘルシーな為、健康志向の魔族に日々、狙われている。


魔獣族(ガーゴイル系)

魔獣族は、他の悪魔とは一線を画し、その多くが古代の魔術士によって人工的に生み出されたガーディアンである。大半は術者の死に絶えた現在も、古の命令に従って今は無き宝の『番人』として忠実に命令を守り続けているが、半永久的に活動が可能な彼らの中には、長き時の流れの中で自我に目覚めた者もいるようだ。


邪霊族(ナイトメア系)

『黒き神』の異名を持つ魔導師の一族であり、死を司る者として魔界でも忌み嫌われている。上位の邪霊族は魔界に彷徨う『魂』の管理も行っているという噂だが、その儀式の現場を見た者はいない。彼らの魔力は魔界でも屈指の実力を誇っており、特に炎・氷属性の魔法を行使させると右に出る者はいない。


竜神族(サーペント系)

魔界でも非常に珍しがられるサメ型のドラゴン。個体数が少なく、一説によると別の魔界からきた外来種なのではないかと言われている。性格は非常に好戦的で獰猛、常に新鮮な血の匂いを求め魔界を彷徨っている。よほど実力に自信がない限り彼らとの戦闘は避けるのが賢明だろう。