プロ=技術が高い、ではないのですよ

皆さんこんにちは。くるるです。今回はプロフェッショナルの意味について、誤解している方が非常に多いので、その辺りの事について話そうと思います。


プロフェッショナルの意味

プロフェッショナル(Professional)という言葉は、しばし技術が高いという意味で使われることが多いです。例えば、料理が上手い人に対して「プロ並みに上手いね」という風に使われます。パソコンなんかも「プロみたい」とか「プロ級の知識を持ってる」などのように言われ、皆さん普通に使ってるみたいです。

しかし、元々のプロフェッショナルという言葉には、技術の高低を表す意味はありません。プロとは、特定の事柄について仕事にし対価を貰っている人、職業的な、という意味しかありません。つまり、技術の有無に関係なく、仕事にしてればプロなんです。

ただし、別の解釈もあります。それは高度な技術と高い意識を持って依頼人の期待に沿うように努力を惜しまず、その期待に応える事こそが自らの存在価値であるという信念を持っている人、という考えです。でもこういう人達は、「プロ中のプロ」とか「本当のプロ」と呼ばれる事が多く、それを広義の意味にしてしまうと、この世にプロはほとんど存在しないことになってしまいます。狭義の意味では、彼らこそプロと呼ぶのにふさわしいのかもしれませんけどね。彼らは「職人」とも呼ばれますが、私としてはこの「職人」という言葉が最も適切であるように思います。

※注:ただし、一般的にはプロ=専門的な高い技術を持つ人達、という使われ方が多いので、本来の意味はあまり意味がないという事も併記しておきます。


エキスパートとスペシャリスト

では、技術の高い人をあらわす言葉はどんなものがあるのでしょう?それはエキスパートと、スペシャリストの2つです。

エキスパートとは、専門家、もしくは専門的な知識を持った熱達者、専門的な技術者、というような意味です。アマチュア専門家もこの部類に入ると思います。

スペシャリストは、特定の分野で高い技術を持っている人のことで、特に医者に対して使われる言葉です。

この二つは非常に似ていますが、一般的にエキスパートは知識寄り、スペシャリストは技術寄りの人を言うようです。例えば、スポーツの世界で、優秀なトレーナーはエキスパート、実際に競技をする選手はスペシャリスト、という感じですか。現実的にそういう使い方はあまりされませんが、イメージ的には捕らえやすいかと思います。

ちなみに、エキスパートも技術を内包してますし、スペシャリストにも知識は必要なので、どちらが凄い、という比較はあまり意味を持ちません。


その他の専門的な呼び方

例えば情報分析を主とし、その能力に長けている人はアナリスト(分析者)と呼ばれます。アナリストは、分野によって様々に分かれますが、状況分析をして、その結果得られた資料から、最適なデータを抽出し、結果を得るための指標を見出す能力が求められます。有用な攻略ページの多くは、こうした事を趣味でやっている人達の手によって作られています。

画家、イラストレーターという言葉も、高い技術という意味合いを含んでいます。画家の場合は絵を描いて売っていれば画家と思うかもしれませんが、それは単なる「売れない絵描き」であり、画家とは呼ばれません。イラストレーターもイラスト関係を仕事にして生計を立てている人のことですが、技術職ですから、技術がない人は仕事が回ってきませんので、必然的に高い技術をあらわす事にもなります(中にはなぜ仕事が来るのか不思議な人もいますけど・・・)。

で、結局何が言いたいかというと、「プロ並み」という評価をするのは特に問題がないんですが、「プロ」と評価すると意味合いが変わってしまうので、その場合は別の最適な言葉を捜したほうが良いんじゃないかな〜?っていう、実はそれだけの話だったりします(笑)

いえ、何でこんな話をしたかというと、結構私、色んな人から色んな意味で「プロ」と呼ばれる事が多いんですが、実際に「プロ」ではないので、反応に困ることもあったりなかったりしたのです。特にディスガイアのプロって言われた時は、なんて返して良いのかまじめに悩みましたから(笑)


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