グリムグリモア(※ネタバレ含む)

さて、このページはグリムグリモアのネタバレを多分に含んでいます。検索サイトなどで間違って入ってきた方は、要注意です。


キャラクターの魅力

グリムはキャラクターがとても魅力的です。全登場キャラクターに裏があるというもの面白いところですよね。

例えばマルガリタは最初の友人にして魔王の手下(本当の手下はシャーリーの方だけど)、バディドは実は隣国のスパイ、ハイラムは王子、アマレットは天使の魂が入ったホムンクルス、そしてリレは悲劇の主人公かと思っていたら、実は全ての元凶ですよ(笑)。

とにかくエンディングに近づくにつれて、それぞれの思惑がはっきりしてきて、他のゲームで言う、サブエピソードがメインストーリーに含まれている辺りが、個人的には良かったかな〜って思ってます。また、全体が学校内という狭い世界での話なので、設定が昇華しきれている点も評価できます。

ただ、なんでリレが魔法を使いこなせるのか、というシステム上の矛盾までエンディングで納得させられるとは思っていませんでしたが。

ところで、クリアした後に新しく生まれた謎があるんですが、一番最初のリレはどうやって賢者の石のある部屋までいったんでしょうね?あそこにはカルヴァドスの封印があるわけだから、一番最初の、つまり魔術に関して何の知識も経験も持ち合わせていない一介の見習い少女にたどり着ける場所ではないんですよ。しかし実際にそこへ行って「巡る刻の輪」を作り出してしまったわけですから、行けなかったわけがありません。

何らかの方法で行ったとなると、あそこに近づける人物、つまりカルヴァドスとルジェの2人がキーワードになると思います。カルヴァドスが何らかの理由でリレをあの部屋まで連れて行ったとすれば、そこでリレの精神と賢者の石が何らかの共鳴を起こし、今回の事件の発端となったということになります。

もしルジェの気まぐれであれば、リレが時間の輪に囚われたのもまた、ルジェの気まぐれのせいという事になります。この問題は考え始めるとキリがないんですが、いずれにしてもリレが永い時の中で失った記憶を取り戻す術がない限り、真相を知る事はできないのかも知れません。


グリムの悪魔学

私がグリムで一番好きなキャラはアドヴォカート先生です。

アドヴォカートは普通のゲームに出てくる悪魔と違い、非常に悪魔らしい悪魔で、その正体がメフィストフェレスだというのもツボでしたね。しかしながら人間界?ではアドヴォカートと名乗っているところを見ると、ギムレットもやっぱり偽名なんでしょうかね?地獄の大公の一人であるメフィスト(アドヴォカート)と対等に話しているところを見ると、かなり高位の悪魔なんじゃないかとは思うけど。

ところで作中にアドヴォカートが、自分を使役できるのは「ソロモン王の小さな鍵」というグリモアのみ、と語っています。このグリモアは実際に伝説で語られるもので、しばし「レメゲトン」とも呼ばれます。このレメゲトンにはソロモン72柱(ななじゅうふたはしら)と呼ばれる、ソロモン王が封じた悪魔のリストが掲載されていますが、実はこの中にはメフィストフェレスの名は存在しません。もし、このリストが使役できる悪魔を表すと解釈されているのならば、アドヴォカートを使役する事はできない事になります。

それとドラゴンですが、あのドラゴンはタマゴの状態から召喚する点を考えると、魔界で生まれた「合成生物」としてのドラゴンなのかもしれません。純粋なドラゴンは神と同等の力を持っているので、黒魔術の使い魔として使役できるわけがないですからね。

・・・あ、だからキメラの合成失敗したのか?


精霊魔法のグリモア

精霊魔法とは通常、4元素(炎、水、大地、空気)に分類される精霊たちの力を借り、その力を行使する魔法を指します。ところがグリムでは、どちらかといえば妖精界の住人を召喚しているフシがあります。ただ精霊界と妖精界の厳密な区別があるわけでなく、妖精もまた世界を構成する精霊の一種であるという考えもあるので、広義で言えば精霊魔法になるのかもしれませんが、やはり妖精召喚魔法と呼ぶ方がしっくりくるような気がします。

ちなみにエルフは一般的なファンタジーに登場する、細身長身美形のエルフではなく、北欧神話で語られる「小人妖精」の姿で登場しています。本来神話に登場するエルフは神にも等しい存在でしたが、それがヨーロッパ各地に広がり、いたずら好きの小人という姿になったとされています。ちなみに現在の「一般的な」長身細身のエルフはトールキンの指輪物語が元になっています。


最後に

なんか途中からファンタジー世界の話になっちゃったような気もしますが、まあ良いか(笑)

ようするにグリムは面白いって事で!


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