エッセイ第一部:完

エッセイを振り返って

このエッセイを始めた時、本当にこんな事を書いていいのか結構悩みました。

元々ウチは日本一ソフトウェアの総合ファンサイトとしてオープンしました。その開設時から一貫して貫いてきたコンセプトは、携帯ユーザー中心、フリー&クオリティ(無料で高品質)、不要リンクの排除(ランキングや広告など)、高セキュリティ対応(Java依存せずセキュリティを最高にしても利用可能)、そして日本一ソフトウェアオンリーという5つの軸です。あと「無責任」(笑)

で、エッセイを悩んだ理由は、日本一オンリーという点です。このエッセイは明らかに日本一オンリーにはなりえません。勿論、日本一オンリーなエッセイを書くことも不可能ではありません。しかし、ネタはほとんどないし、何より私自身が面白くないので、絶対に続きません(断言)。そんな理由もあってエッセイの開始に当たっては、最初に思いついたときから実に半年近く悩んでいました。

人形館は、とにかく日本一オンリーです。攻略対象ゲームも、日本一の自社開発しか認めないという徹底振りで、イラストやなりきり掲示板、企画、掲載データ、さらにはリンク集までもが日本一オンリーとなっています。個人的にリンク集までオンリーで貫いている所は、非常に少ないです。そんな中で、はたしてジャンル不定のエッセイを始めて良いものか?これは非常に重要な問題でした。

実際、利用者から見れば些細なことだと思います。私もそう思います。他の作品について話しているわけではないし、ちゃんと日本一の話も書いてますしね。でも私にとってはとっても重大な事でした。なぜなら、日本一オンリーである事は私の「こだわり」であり、日本一以外のコンテンツを増やす事は、私の「プライド」が許さなかったからです。


エッセイ連載の本当のきっかけ

では、なぜエッセイを始めたのか。それを知るには、私がなぜエッセイを書きたいと思ったのかが重要になってきます。理由は言うまでもなく、エッセイ第一回で書いた事です。それが積もりに積もっていたのは間違いありません。しかし、それだけでは「こだわり」と「プライド」は崩せません。なぜならこの二つこそが、私のアイデンティティ、つまり「自分が自分であるための証」と言っても過言ではないからです。

そんな折、私はとある友人から相談を受けました。彼女も私と同様、ファンサイトを運営しており、そのサイトについての相談でした。彼女はサイトの運営に対し、最近利用者が少ないこと、コンテンツを作っている時間的余裕がない事、とりわけそこに掲載する作品のレベルやコンセプトなどについて悩んでいました。

そこで私が彼女にアドバイスしたのは「自分のやりたい事をやればいい」、「自分が本当に楽しいと思っている事でなければ、見る人も楽しめない」、「見る人に対してプレッシャーを感じる必要はない」という事でした。

それは私のこだわりでした。サイトは管理人のワガママから作られるもの、ならば更新もわがままに楽しんでやるのが一番良い。本人が楽しくなければ、見る人は楽しいはずがない。見る人に対して「ああしなければいけない」「こうしなければいけない」という責任感やプレッシャーを感じる必要はない、どんな事をやっても、必ず賛同者はいるのだから。

そう、そしてそれはエッセイ連載を悩んでいた私に対して、こだわりから外れている事を教えてくれた一言でした。

私は人形館の更新について、いつのまにかプレッシャーを感じていました。自分が何のために人形館を開設したのか、それを忘れていたのです。私が人形館を開設した理由、それは自分が楽しめる日本一サイトが存在しない!だったら自分で作ろう!という単純なものでした。私が楽しむための日本一サイト、それが人形館の本当の姿だったのです。

私は彼女へのアドバイスと通して、自分の悩みの解決方法を見つけました。

「楽しむこと」

後はみなさん、ご存知の通りです。人形館には新しいコンテンツが追加され、そしてそれは好評を持って迎えられました。自分が楽しめば見る人も楽しんでくれる、まさに、その通りでした。そのためか、一番人気はどうでもいい話系です。宇宙人の話とか、アンドの話とか(笑)いかに自分が楽しむ事が大切なのかを、私は再確認させられたのです。


エッセイの今後

先日お伝えした通り、エッセイはしばらくお休みになります。これもまた「私が楽しむ」ためです。今はソウルクレイドルを、です。でももしかしたら、時々更新するかもしれません。なぜなら、楽しければそれが更新の動機になるからです。これからも「自分のために」人形館を更新していきますので、気が合った方は是非、私と一緒に楽しんでいって下さい。それがもっと楽しいことを産み出す唯一の力なんです♪


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