くるるが選ぶ好きなゲームBEST10

皆さんお久しぶりです。くるるです。先日発売された週刊ファミ通で「編集者が選ぶ好きなゲームベスト10」という企画をやってまして、見たらファミコンもアーケードもPS3もお構い無しに、好きなゲームを10本挙げてくれという企画。それに思いっきり触発されて、今回はくるるが選ぶ機種ジャンルを問わない心の名作ベスト10をお送りしたいと思います。今回は長いです(笑)


第1位:シヴィザード 魔術の系譜(PS)

このゲームをまだプレイしていない人がいたら、それは人生の大きな損失です。はっきり言ってこのゲームは「本当に無限に」遊べます。

シヴィザードはストラテジーシミュレーションの草分け的存在であるシヴィライゼーション(以下シヴィ)の流れを汲むゲームで、文明を題材にしたシヴィと違い、ファンタジー世界での魔導師戦争を題材にしています。

プレイヤーは一人の魔導師となり表裏一体となった世界で一つの種族を支配し、他の魔導師を滅ぼして2つの世界を征服する事が目的となります。魔導師は能力の異なる14人が用意されており、その能力を自由に設定したカスタム魔導師を作成する事も可能です。

このゲームでプレイヤーは一つの町と2つの部隊、いくつかの魔法を所持してゲームを開始します。初めは町周辺のわずかな範囲の地形しか見えておらず、実際に部隊を派遣したり探索の魔法を使ったりして周囲の様子を探索しなければなりません。

また街では建物や部隊を生産でき、どの建物をどのような順番で建てるかによって街の発展の仕方が変化します。街はマップ上に自由に作ることができ、どの場所に作るかによって特色が変化。例えば金鉱脈の近くに作れば収入がアップし、魔法鉱物の近くに作れば魔法パワーがアップします。川沿いに作れば最大人口が多く、山岳部では少なくなります。この街を作る→街を発展させる→街を増やす、という流れで勢力を拡大していきます。

主人公は様々な方法で魔法パワーを得る事ができ、それを呪文研修、魔力の強さ、魔力プールなどに分配し、自らの実力を高めていきます。呪文研究力が低ければ新しい魔法を覚えるのが遅くなり、魔力の強さが低ければ強力な魔法を唱えることができません。魔力プールがなくなると魔法を唱える事ができなくなります。魔法パワーは街に魔法パワーを生み出す建物を作ったり、魔法パワーを生み出す特殊な地形を支配したりする事で増加します。

魔法は全員が習得できる1系統を含めて全部で6系統214種類も存在しますが、1人の魔導師が覚える事のできる魔法は、多くても50種類程度。習得している魔法系統によってプレイスタイルが大きく変化するなど、他に類を見ない多様な魔法が登場します。そのためどの魔導師を使うか、どの魔導師が相手になるかによってプレイスタイルや効果的な魔法が大きく変わってきます。

カスタム魔導師は5系統の呪文書の数と特殊能力を自由にカスタム可能です。合計11ポイントを呪文書や特殊能力に割り振って魔導師を作るのですが、呪文書が5系統で1系統最大11冊、特殊能力が18種類で各1〜3ポイントを消費し、しかも習得に特定数の呪文書が必要な場合もあるため、全ての能力を得るためには80ポイントも必要となります。にもかかわらず使えるポイントはたったの11ポイントしかありません。呪文書は1冊につきおおよそ4つの魔法が使えるようになり最大で1系統40種の魔法が使えますが、冊数に応じて4つに分けられたランクごとの習得数が決まっており、その中で実際に習得できる魔法はゲーム開始時にランダムに決定されます。1系統の全呪文を確実に使うには最低でも10冊の呪文書が必要ですが、そうすると残りのポイントが1ポイントしかなくなってしまいます。逆に特殊能力に多くのポイントを使ってしまうと使える呪文が減ってしまい、しかも強力な呪文が習得できる可能性も低くなります。万能の設定は存在せず、またこの設定がプレイスタイルを大きく変えるので、まさに十人十色、いえ百人百色もの設定が作られる事になります。

この世界に生息している種族は全部で14種類。この種族によって建設できる建物や戦闘ユニットが大きく異なり、また種族ごとに様々なボーナスがあるため、この種族の選択によってもプレイスタイルが大きく変化します。選ばなかった種族も征服することで使うことはできますが、最初に選んだ種族との相性によっては反逆者が増加するなどのデメリットもあります。またモンスターも様々な強さのものが44種類存在しており、魔法の系統によってはそれらを使役して戦わせる事も可能となります。

部隊が都市やモンスターの巣に到達すると戦闘になります。戦闘はシヴィ系と同様の知略的戦闘と、SRPGのような戦略的戦闘の2種類があり、オプション画面からいつでも切り替えができるようになっています。知略的戦闘ではこちらの部隊と敵の部隊がオートで戦い、勝敗や被害などが自動で決定されます。戦略的戦闘では画面が戦場に切り替わり、実際に部隊を1部隊ずつ動かして戦闘を行います。この場合、魔導師は魔力が残っている限り毎ターン魔法を唱える事ができ、部隊を強化したり幻想生物を召喚したり敵部隊に被害を与えたりする事ができます。また移動力の高い部隊で攻撃と離脱を繰り返して被害を最小限に抑えたり、遠距離攻撃できるユニットで一方的にダメージを与えたりできます。

そして何よりも大きな特徴は、世界は毎回ゲームを開始するたびに「ランダムに作られる」という事です。大雑把に「陸地の広さ」「魔法の強さ」「敵魔導師の数」「難易度」などは設定できますが、実際のマップは完全にランダムに作られます。敵魔導師もランダムで敵魔導師の支配する種族もランダム。中立都市やその種族、遺跡などの位置とそこに生息するモンスターの種類、特殊な地形など、全ての要素がランダムで決定されるため、同じ設定で始めても同じプレイはできません。

ランダムに作成される世界、プレイスタイルを大きく変える魔導師の設定と支配種族、完成度の高いゲームバランス、35人もの英雄と200を超える魔法のアイテムなど、何度遊んでも遊びつくすという事が無いぐらい、奥の深いゲームとなっています。

惜しむらくは、このゲームはすでにほとんど市場に流通しておらず、オークション以外での入手が困難であるという事、攻略本はそれ以上に入手困難であるという事、そしてそのシステムの複雑さゆえに、初見では何をして良いのか全くわからないという難解さを持っていると言う事です。その難解さを増徴するような説明書、ゲーム内説明、攻略本の誤記と、ゲームのプレイには全く支障が無いがゲームの理解の大きな妨げとなる(極めて初歩的な)バグも存在し、しかも攻略サイトが存在しないマイナーさなど、今から始めるには厳しい状況なのは確かです。しかし、探してでもプレイする価値はあるので、機会があれば是非プレイしてみて下さい。

ちなみに、もしこのゲームがゲームアーカイブスで配信されたら、例え3000円でも買いです(普通アーカイブスは600円)。むしろPSPごと買っても損はしません。というか自分だったらPSPごと買います。


第2位:魔界戦記ディスガイア(PS2、PSP、DS)

2位は言わずと知れたディスガイアです。ウチに来ている人の99%がディスガイア攻略目当てなので、今さら説明する必要もないような気がするのですが、ディスガイアは公証通り「悪魔的やり込みSRPG」の名に相応しい最凶のシミュレーションRPGです。そして他に類を見ない「育成重視SRPG」でもあります。

ボス以外は全キャラ作れるキャラメイク、敵レベルの上げ下げまで可能な暗黒議会、シナリオラスボスのパラメータが3桁なのに2000万まで上昇するパラメータ、レベル上限9999、成長率を上げてLv1から育てなおせる転生システム、弟子の魔法を習得できるエクストラゲイン、個別に強化できる装備品、アイテムごとに存在するアイテム界、武器の効果を上昇させるウェポンマスタリー、Lv4000を超える隠しボスなど、とにかく睡眠時間を削られるシステムが満載で、プレイヤーのほとんどが200〜300時間を超えるプレイを気付かずにしてしまうという、恐るべきゲームです。

特に最新版であるDS版は、2画面を利用した魔界レーダーの搭載でゲームの快適さが大幅にアップ、演出カットや携帯機の手軽さも相まって「布団の中で寝る前にプレイしたら朝だった」なんて事が日常茶飯事になるぐらいヤバイです。

とにかく詳しい事はウチのディスガイア攻略ページを見てもらうとして、万が一、未プレイの人がいたら是非ともプレイしてください。というかウチに来ててこれをプレイしていないのは、ラーメン屋にカレーライスを食べに行くぐらい間違ってますよ!(笑)

でもディスガイアの真価は制限プレイにこそあると思います。かなり無茶な制限かけてもなんとかできるシステムなので、是非チャレンジしてみてください。

今買うなら断然DS版をオススメしますが、PSPを持っているならDL販売の通信対戦版もオススメです。


第3位:悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲(PS)

3位は個人的に「ベストオブアクションゲーム」だと思っている月下の夜想曲です。このゲームはコナミの名作悪魔城シリーズの10作目血の輪廻の正当な続編で、これまでのシリーズと違い、主人公はベルモンド一族ではなく、ドラキュラの息子であるアルカードとなっています。

アルカードは当然ムチは使わず、主に剣を使用します。ステージクリア型からマップ探索型に替わり、レベルアップで強くなるようになりました。また多くの装備品が登場し、それらを切り替えて戦う事ができます。

今ではこういった探索型のゲームの方が多いドラキュラシリーズですが、これが出た当時は確か2作目(初めてのマップ探索型はファミコンディスクシステムのドラキュラII)だったと思います。

このゲームの最大の魅力はその操作性です。アクションが非常に軽快で、まさにコナミクオリティ。音楽も当然名曲揃いです。

ちなみにこのゲームの最強アイテムは攻撃範囲が広く攻撃力も高いまさむね・・・ではなく、同じ範囲を持つが攻撃力−5のようとうむらまさと言われています。理由はむらまさを装備して敵の返り血を浴びると浴びた回数に応じてむらまさの攻撃力が「無限に」成長するからです。時間さえかければまさむねよりも攻撃力が高くなると言うわけですね。

しかし本当の最強はどちらでもありません。真の最強武器は「ヴァルマンウェ」です。この武器は逆さ城の書庫で出てくる「キュウ」という魔物が稀に落とします。攻撃力はまあそこそこなのですが、問題はこの武器が、攻撃範囲がアルカードの全身をほぼカバーするほどの衝撃波を高速で4連射し、しかも「攻撃モーションがない」という事です。どんな武器であれ攻撃時には立ち止まって武器を振るうため、モーションの長い武器は隙ができやすく、使いづらいのですが、このヴァルマンウェは完全にノーモーションで衝撃波だけを飛ばすため隙が全くありません。しかも両手に装備して交互に使うと攻撃判定が途切れないという極悪さ。オート連射機能付きのコントローラーで両手連射状態にしておくと、ほぼ全ての敵をボスやラスボスを含めてザコ化できます。しかも範囲が広いおかげで上方下方への攻撃にも使え、斬属性であるためダークメタモルフォーゼと組み合わせると体力回復も可能という万能さ。持ってる人は一度お試しあれ。

ただ「最強の攻撃手段」となると、アルカードシールド+シールドロッドという組み合わせになります。これを両方装備して□+○で必殺技発動したあと、ラスボスに向かって盾を構えてみてください。ありえないから。

今であればPSPのXクロニクルがオススメ。前作である血の輪廻のリメイク作品なんですが、隠しモードでオリジナルの血の輪廻と月下の夜想曲を丸ごとプレイできるモードが用意されてます。しかも月下はPS版では使えなかったキャラをプレイヤーとして使えるモードも追加されているという素敵仕様。ベスト版も出ており、ダウンロード版なら2300円1800円と超お買い得なので、この機会に是非プレイしてみて下さい。

同じようなマップ探索型ではDSのギャラリーオブラビリンスもオススメです。今回はちょっと選外にしちゃいましたが、完成度では月下より上です。

※2010/12/16 ゲームアーカイブスに月下の夜想曲が追加されました(\600)。ただ内容的にはクロニクル版の方がオススメ。興味のある方は合わせてどうぞ。


第4位:逆転裁判シリーズ(GBA、DS)

続くのは逆転裁判シリーズ。何でシリーズかって言うとこのゲームはシステムが1作目から完成しており、続編がむしろ追加シナリオと言っても過言ではないほどゲーム性が変わらないからです。それだけ完成されたシステムであるとも言えます。

逆転裁判については以前エッセイでレビューしてるので詳細は割愛しますが、何度クリアしてもなぜかまたプレイしたくなる魅力があるんですよね〜。もう何度クリアしたかわかりません。

2010/09/19追記:この手のゲームはDSと本当に相性が良いので、買うならDS版をオススメ。でもこういうゲームこそ、プラットフォームを選ばずに遊べるように、全てのゲーム機(携帯機)に移植されるべき。携帯電話に移植されててPSPに移植されないのは何でだカプコン…。PSPでDL併売されれば、もっと知名度上がるはず。是非とも!


第5位:ダンジョンマスター カオスの逆襲(SFC)

これまた何度も遊べる通称ダンマスです。ダンマスは3Dダンジョン型のリアルタイムRPGです。プレイヤーはダンジョン内で肖像画に封じられたキャラクターを1人〜4人選んで復活させ、そのキャラで地下14階のダンジョンに潜む悪の魔導師カオスを封じるのが目的です。

ダンマスではリアルタイムで時間が進行しており、魔物もダンジョン内を徘徊しています。メニュー画面を開いている間も時間が経過しており、敵の目の前でメニューを開くとガンガンダメージ受けて死にます。時間と共に食料と水が減少していき、なくなるとスタミナが減少し、スタミナが無くなるとダメージを受けてそのうち餓死します。食料は持ち歩く事ができますが、モンスターが落とす肉以外は数に限りがあるので、あまり無駄にはできません。後半は食料と水を補給できる場所が少なくなるので、十分に用意しておく必要があります。

この世界では持ち物には重さがあり、重いものを持つと移動速度が低下、腕力を超えて物を持つと動けなくなります。そのため強さだけで装備品を選ぶのではなく、軽い装備品で移動速度を確保すると言う選択もできます。

装備品やアイテムなどはダンジョン内に落ちていますが、これらは消える事は無く、置いた場所にいつまでも存在し続けます。またモンスターも倒せばいなくなります。特定のモンスターは何度でも復活しますが、そうでないモンスターは一度倒せば二度と復活しません。またモンスターを倒すだけではなく、ワープゾーンに誘導したりトラップゾーンに追い込んだり、扉の向こうに閉じ込めたりと、色々な方法を取る事ができます。

このゲームではキャラクターは4つの技能を持ちます。戦士技能、忍者技能、僧侶技能、魔術師技能で、それぞれ武器攻撃、素手攻撃、僧侶魔法、魔術師魔法を使う事でレベルが上がり、それに応じてパラメータも成長します。例え最初は魔法使い系であっても、最強の斧を振り回す戦士系に育てる事も可能なのです。

キャラクターは20人用意されていますが、これをそのまま使う復活の他に、全ての技能を初期状態にして育てなおせる転生を選ぶ事ができます。最初は若干厳しいですが、最終的には転生の方が強くなるので、転生がオススメです。

ダンマスで一番楽しいのは実は1人旅だったりします。そして一番楽なのも1人旅です。このゲームでは行動=各技能経験値獲得なので、1人だと4人分の行動が必要=4人分の経験値が入手できるので成長が早くなり、また経験値稼ぎをするのも少なくて済みます。またキャラごとの特徴がそのままプレイに直結するので、選んだキャラによっては大幅なプレイ方法の見直しが必要になる事もあります。でもそれが面白いのです。

スーファミのゲームですが元々パソコンのゲームなので処理が重く、常に処理落ちしているような状況なのが欠点ですが、それを補って有り余るゲーム性を持っています。まだ全キャラ制覇していないので、そのうち制覇しようとたくらんでます。


第6位:聖剣伝説3(SFC)

今でも遊べる名作中の名作、聖剣伝説3。アクションRPGの中でも最高峰の出来です。主人公6人の中から1人をプレイヤーとして選び、更に2人をパートナーとして冒険することが出来ます。メインに選んだキャラの視点でストーリーが展開する他、選んだキャラによって終盤のシナリオ、およびラストダンジョンとラスボスが変化するため、全キャラでプレイしても飽きづらくなっています。

ゲームはオーソドックスなARPGですが、クラスチェンジシステムがあり、途中で2つの上位クラスにチェンジできます。クラスチェンジせずにそのまま進む事も可能です。更にラストダンジョンで敵からクラスチェンジアイテムを入手すると、更に2種類の最終クラスにチェンジできます。クラスチェンジすると使える魔法やパラメータが変化するので、どのクラスを選ぶかで難易度がかなり変わってきます。

キャラ選びとクラスチェンジでゲーム性が結構変わるので、何度もプレイできるのが良いところです。この頃のスクウェアは本当に名作ばかり作ってたんですよね〜。ロマンシングサガシリーズ、フロントミッション、ガンハザード、FF4〜6、バハムートラグーン、そしてクロノトリガーなどなど、今でも遊べる良作揃い。特にロマサガとガンハザードは今回ギリギリで選外になってしまいましたが、機種をSFCに限定すれば確実にランクインする名作です。というかSFCは全体的に名作多いけどね。


第7位:ファイナルファンタジー7(PS)

FF最後の名作と呼び声高い(笑)作品です。何といってもマテリアシステムが自由度が高く、全体的なバランスの良さもあって今でも十分楽しめます。たぶん5回ぐらいはクリアしてるかも。

なおここではインターナショナル版ではなく、通常版に限定します。理由はティファが最強だから(笑)。詳しく説明すると、通常版のティファは最強武器を入手すると、敵全体9999ダメージ&アイテム化という攻撃が可能になります。しかしインター版では最強武器に調整が入ったため、同じ攻撃をしてもせいぜい2000程度しかダメージを与えられなくなっているのです。

FFと言えばGBAの1・2も名作ですね。特に2のミンウ主人公シナリオが最高です。FFXもシステムだけを見れば名作かな?特に戦闘システムはシリーズ最高の出来だと思う。なんでX−2でATBに戻しちゃったのかが不満でならない。まあどうでもいいいけど。


第8位:46億年物語(SFC)

またもやSFCですが今度はエニックスが放つ問題作、46億年物語です。このゲームは魚類の時代から生命の進化をたどり、生命の進化を操ろうとしていた謎の存在を倒すのが目的のアクションゲームです。

敵を倒すと進化ポイントが獲得でき、それを利用して身体の一部分を進化させると攻撃力や防御力などが上がります。そしてそのステージのボスを倒すと次の時代に進み、またそこで進化して、という風に進めていきます。

この部分的に進化させるというシステムがとてもユニークで面白いのですが、一般の反応は冷ややかなようでとても残念です。娘も大好きでよくやってます。後半は恐竜から哺乳類→人類へ進化して進むのですが、哺乳類に進化せず恐竜のままで進めたり、翼竜に進化して空を飛んだりできるのも面白いです。

結構遊べるゲームで、何度か繰り返し遊んでいます。今でもたまにプレイする時があるぐらいで(笑)


第9位:覇邪の封印(FC)

キングオブ隠れ名作、覇邪の封印。このゲームの魅力に気付いた人は一体どのぐらいいるのだろうか。このゲームは一見、一般的なフィールド型RPGですが、その独特なシステムのために、むしろクソゲー扱いされている不遇なゲームです。

最もユーザーに嫌われているのは、視界が3×3マスの計9マスしか見えていない事、そして洞窟や町などは、そのマスの上に乗らないと、そこにあるのがわからない事のようです。

でもね、これ元々はパソコンのゲームで、元々は視界1マスなんですよ。特定のアイテムを入手してやっと3×3になるという。それをファミコンに移植するに当たってかなり難易度を下げて、アイテム入手で5×3になったり施設の位置が表示されたりするようになっているのです。他にも移植に当たって改善された部分がかなりあって、はっきり言って覇邪の完成系とも言える出来に仕上がっているのですよ。ちなみに覇邪はパソコンに始まり、MSX、セガマスターシステム、そしてファミコンと多くの機種に移植されている人気作品なんですよね。

それに3×3しか見えないといっても、マップが72×40の広さなのでそれほど問題でもありません。ちゃんとマップも付属してますし。むしろこのゲームは非常に面白いゲームです。作りこまれたシステムを理解できれば、これまで見えなかったプレイヤーへの配慮が見えてくるでしょう。

ファミコンの場合、似たような感じで、面白いのに理解されず、ほとんどプレイされないまま不当な評価を受けてクソゲー扱いされているゲームが多いです。百鬼夜行、シャーロックホームズ伯爵令嬢誘拐事件、ワルキューレの冒険、マニアックマンション、ドラゴンスクロール、未来神話ジャーヴァス、アルゴスの戦士、リフレクトワールドなどなど。誰でもクリアできるのが当たり前と言う、今のヌルいゲームに慣れた人にとっては難しいのは確かですが、どれもやり込むと面白いゲームなので、とても残念です。


第10位:すごろクエスト(FC)

最後は多分、世界で唯一のすごろくRPG、すごろクエストです。このゲームは移動、攻撃、魔法、逃げるなど全てがダイスによって決まるという、非常に徹底したRPGです。

主人公は4人の冒険者で、それぞれ1人を選んで冒険に出ますが、一つのマップをクリアすれば他の冒険者に切り替える事ができます。お金やアイテムは全員で共有しており、まず1人でクリアしてから有り余ったお金で店最強の武器防具を他の冒険者に買い与え、冒険を楽にする事も可能です。

マップは全部で6つあり、クリアすると次のマップに行けるようになります。一度クリアしたマップであれば他の冒険者も行けるようになりますが、ザコ敵が前のマップのボス並に強いので行っても簡単に負けてしまいます。

このゲームは何度でも同じマップをクリアできます。経験値を稼いでレベルを上げるとダイスの上限が上がり、より多くのダメージを与えられるようになります。

一部の冒険者はダイス魔法を使え、移動中のダイスの目を好きな数字にするという、非常に便利な技が使用できるようになったり、戦闘中に敵のダイスの上限を下げたりできます。最終的には4人全員でラスボスを倒すと、真のエンディングになります。

このゲームの魅力はなんといっても「大味」という事です。良い意味でですよ?まず敵がでかい。当時のゲームの中では恐らく最大でしょう、画面の4分の1もの大きさです。HPとMPはレベルアップで初期値が上昇しますが、最大値は最初から999で、アイテムなどを利用する事でMAXまで回復できます。攻撃や魔法はダイス判定が必要ですが、アイテムは無条件成功で、しかも効果も高い。お金共有のおかげで、序盤強いキャラでお金を稼いで、序盤弱いキャラをサポートしたり、HPMPを99回復するアイテムを大量に買ってマップ開始直後に使いまくったりと、結構無茶ができます。それだけやってもさほどバランスが崩れないと言う、素晴らしいゲームシステムが一番凄いと思います。

ただマップが進むにつれてボスの見た目が笑いをとる方向になっていくので、その辺は好みが別れるかも?全体的にギャグ系のノリなので、ツッコミ属性の人にはおいしい作品ですが(笑)

実はこれ、続編が出てるんですが、何を勘違いしたのか普通のボードゲームになっちゃってて、全く魅力がなくなっています。やるならファミコン版を。


選外ピックアップ

今回、惜しくも選外になってしまった作品からオススメのものを紹介します。

まずPCエンジンCD−ROMからエメラルドドラゴン。システム、世界観、キャラクター、シナリオ、音楽、ボイスなど、全てにおいて完成度の高い名作です。

同じくPCエンジンのHuカードではダブルダンジョン。世界唯一の2人同時プレイ可能な3DダンジョンRPGです。協力プレイも可。競争プレイも可。移動のアニメーションがかなり滑らかなので必見。マップは1階層のみですが大小さまざまな20のシナリオが用意されていて、毎回レベル1からスタートになるため気軽に遊ぶことができます。

ゲームボーイアドバンスからはスクリューブレイカーとRPGツクールアドバンス。スクリューブレイカーはドリルアクション。巨大なドリルで壁を掘ったり箱を掘ったり敵を掘ったりできます。隠れ名作の一つ。ツクールは自分でRPGを作るためのツールなわけですが、アドバンス版はエディット部分が非常に独特で、何もない世界を歩き回って、街や洞窟などを作っていくゲーム、というような作りになっています。そのため、製作工程をもゲームとして楽しめるという意欲作です。

セガサターンからはデビルサマナーソウルハッカーズ。女神転生シリーズの中で最も完成されたゲームバランスを持つ名作です。PSにも移植されてますが、そっちは未プレイなのでなんともいえません。

プレステではヴァンダルハーツとアストロノーカ。ヴァンダルはコナミが放つSRPGで、ゲームバランスが非常に高く、ユニットの動かし方一つで戦況が激変してしまうほどの戦略性があります。ディスガイアとは対極にあるゲームなので、ディスガイアに慣れてると辛いかも。アストロノーカは宇宙で農業をするというエニックスの異色作。しかしゲーム自体は非常に面白く、特にウィズで高ボーナスが出るまで粘るような人にはオススメ(笑)。

プレステ2からはみんなのテニス。直感的な操作で様々なボールを思い通りに打つ事のできる操作性はさすがの一言。テニスゲームの完成形とも言える出来に仕上がっています。手軽に遊べるのでプレイヤーを選ばず楽しめる良作です。


最後に

正直、10本を選ぶというのは非常に困ります。そもそもこれまでにプレイした全ゲームを合計すると軽く1000本を超えるので、面白かったゲームに限定しても200本以上はあります。その中で特に好きなゲームを選んだらまだ50本以上あって、そこから更に絞って…という流れで泣く泣く削ったゲームの何と多い事か!まあトップ2は決まってましたけど(笑)

今回は主に長くプレイできるゲーム、繰り返し遊べるゲームという基準で選んでいます。面白いかどうかは初回プレイだけではわかりません。1回プレイしたらそれで十分と言うゲームは、つまり物語や展開が気になるだけで、ゲームそのものは面白くないって事になります。本当に面白いゲームは何度やっても飽きないはずですから。

もし今回紹介したゲームで気になるものがあれば、是非ともプレイしてみて下さい。損はさせない自信があります♪



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