レビュー 逆転裁判シリーズ(GBA,DS)

皆さんこんにちは。くるるです。今回はファンタジーシリーズを一時中断して、新コーナー、くるるのゲームレビューをお送りします。このコーナーではくるるが個人的にお勧めするゲームを、機種を問わず紹介していきます。

記念すべき第一回目は逆転裁判シリーズです。


逆転裁判とは?

逆転裁判はカプコンから出ている法廷バトルアドベンチャーで、ゲームボーイアドバンス(以下GBA)で1〜3が発売されました。その後ニンテンドーDS(以下DS)に移植され、最新作の4がDSで発売されています。また携帯アプリにもなっていて、2008年にはDSで新作が発売される予定となっています。

ゲームは法廷パートと探偵パートに分けられ、探偵パートでは現場などを独自に捜査し、時には警察の力も借りて事件の「真実」を知るために帆走します。そしてそれらの証拠品と情報をもとに、法廷パートで検察側の証言を切り崩したり、または証言から新しい情報を得たりしながら、最終的には真犯人をあぶり出し、その犯行を立証し、被告人の無罪判決を勝ち取る、そんなゲームです。


逆転裁判の面白さ

逆転裁判の面白さは、無茶な登場人物と、矛盾をつきつける快感に集約されると思います。

登場人物は(見た目も性格も)非常に個性が強く、こんな奴いねーよ!って叫びたくなるキャラばっかりです。またネーミングセンスが(ある意味で)素晴らしく、毎回笑いを誘います。特に真犯人は犯行が暴かれるにつれて裏の人格が出るというか、顔まで変わるし(笑)

そして一番のキモが矛盾をつきつける快感でしょうか。法廷での証人の証言にはほとんどの場合、証拠品と矛盾する部分があります。そこを見つけ出し、つきつける。意図的に偽証された部分であれば、それは更なる偽証を生み、そしてまたそれを見抜いてつきつける。それを繰り返して事件の真相が徐々に浮かび上がる快感、そして真犯人を追いつめる快感。これはプレイしないとわからないかもしれませんが、とにかく面白いのです。


シンプルなシステム

逆転裁判は既存のジャンルに当てはめればアドベンチャーゲームに該当します。しかし非常にシンプルなシステムを搭載しています。

まず法廷パートでは、証拠品の確認以外は基本的に証言を聞いているだけです。その証言の中から矛盾を見つけ出し、矛盾を証明する証拠品をつきつける、または証言に対してゆさぶりをかけ、追加情報や追加証言を引き出す。この2つのコマンドしかありません。

探偵パートではもう少し多くなりますが、基本的に移動、話す、調べる、つきつける(証拠品を見せる)の4つ。通常のアドベンチャーに比べると非常にシンプルです。

会話も聞ける話題が場面によって決まっていて、一度聞いた話題にはチェックマークがつくため聞き逃しもありません。また一度聞いた会話はメッセージの早送りができるため、間違っても安心です。

調べるは画面を直接調べるフリーポインタ制で、この場合も重要な部分はわかりやすくなっていたり、判定が結構甘いので調べそこなう事も少ないです。

証拠品をつきつけるのはチェックマークがつきませんが、基本的に関係するものにしか反応を示さないので、それほど問題にもなりません。場合によっては色々なものに反応する人もいますが、会話を楽しむ以外には必要が無い事が多いです。

さらに推理の難易度もそれほど高くなく、裁判という堅苦しく難しいイメージを感じさせないつくりになっています。逆に「本格派」には物足りない、または納得がいかない部分もあるようですが、むしろそういう人達が納得するほど本格的であれば、ここまで売れなかったでしょう。このゲームは非常にライトゲーマー向けと言えます。


シナリオ

シナリオは賛否両論分かれるようです。その大きな理由は「霊媒」です。1〜3では霊媒が重要なキーワードとして登場します。このオカルト要素が推理小説ファンなどに嫌われているようですが、純粋にそういう世界を題材にしたゲームだ、と割り切ってしまえば別に気にもなりません。私も推理小説ファンですけどね、気になりませんでした。だってこれ推理小説じゃないですから(笑)。というか推理物ですらないですしね。コロンボ系と言えばわかりやすいかな?


最後に

あまり詳しく書くとネタバレになるので書きませんが、ゲームである以上、矛盾と非常識は当然あるものです。他のゲームと同じように、それらに目をつぶる寛容さがあれば、誰でも楽しめるゲームであると、私は断言します。

ちなみに今やるなら1〜3、蘇る逆転、4の順番でプレイすることをお勧めします。損はしない!(蘇る逆転は1のリメイクですが、追加シナリオの第5話は3クリア後にプレイした方がより楽しめると断言します)


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