幻想世界Vol.8 有名ドラゴン編

皆さんこんにちは。くるるです。今回はドラゴン編2、有名ドラゴン編です。


ティアマトー(ティアマト、ティアマット)

古代オリエントのアッカド神話に登場する女神。アッカド神話は最古の神話と言われるシュメール神話の派生神話で、これらが語られるメソポタミア地域での神話を総じてメソポタミア神話、オリエント神話と呼ぶ。

ティアマトーの体は水でできているとされ、姿は大蛇、7頭竜とも言われる。海水を司っており、夫のアスプーは淡水を司っている。無限の魔力を持っており数々の神々を産み出した地母神である。後に神々に殺され、その体は大地と空になった。神々と戦うためにムシュフシュ、ラハブなどの怪物も産み出している。

なぜかゲームでは凶暴な火竜というイメージがあるが、ドラゴンというよりは完全に神、それも神々や世界を生み出す創造神である。


イルルヤンカシュ(ヤンカシュ)

古代ヒッタイト人が海を支配しているとした竜神。蛇の姿をしており、嵐や津波を起こして人々を苦しめる破壊神である。

海の過酷さを魔物に喩えるのはどの地域でも見られる風習である。イルルヤンカシュもその一つ。畏怖の象徴という意味でのドラゴンと言える。


ムシュフシュ

古代シュメール語で怒れる蛇を意味し、ライオンの前足、ワシの後ろ足、サソリの尾を持った大蛇の姿で描かれる。これらの生き物はみな力の象徴であったため、強大な力を持った魔物を表すためにこのような姿になったと思われる。ティアマトーに産み出されたが後に神々に屈して乗用獣となり、以後アシュタロスなどの乗用にもなっている。

ドラゴンと言うよりはキメラに近いが、厳密には合成獣ではない。古い意味でのドラゴンと言える。


レヴィアタン(レヴィアサン、リヴァイアサン)

アッカド神話の死神モートの部下で海のドラゴンである。世界から光を奪う魔物とされ、のちに豊穣神バールに倒される。旧約聖書にも神の敵として描かれ、陸の魔物として対になるベヒモスの雌とされる事もある。世界の終わりにはベヒモスと戦って相打ちし、人々の食料になるとされている。

一般的な海の魔物と同じく巨大な蛇の姿で描かれることが多いが、元々ドラゴンとして扱われていた。


ラハブ

古代オリエントの海の怪物で、嵐、傲慢、凶悪という意味を持つ。荒れる海を象徴しており、ドラゴンだという記述は無いものの他の例からいってドラゴンに喩えられていた可能性は高い。レヴィアタンと似た点が多いため同一視される事も多い。


バハムート

本来はベヒモス(ベヘモス)の別名でベヒーモスと同義。ベヒモスは牛の中の牛と言われ、世界の陸そのものに喩えられる。またカバのような姿をしている事も多い。

なぜかFFシリーズでドラゴンの王であるバハムートと、強大な巨獣であるベヒーモスに分類される。FFのものは名前が同じだけのオリジナルキャラと捕らえた方がよい。


アジ・ダハーカ

ゾロアスター教の悪神アーリマン(アンラ・マンユ)の部下のドラゴン。3頭竜の姿で描かれ、炎や毒を吐き、千の魔法を操ると言われた。最強の邪悪な者と呼ばれる事もある、強力なドラゴンである。


ファーブニル(ファブニール、ファフニール)

北欧神話に出てくる英雄ジークフリートが戦ったドラゴン。一般的な西洋竜の姿をしているが、本来は小人である。呪われた財宝を守るために自らの姿をドラゴンに変えていたが、ジークフリートによって倒された。


ラドン(ラードーン)

ギリシャ神話で神々の黄金の林檎の木を守っているドラゴン。台風神テュポーンとエキドナの子とされ、100の頭を持つ不死の怪物である。ゼウスですら倒す事はできないと言われた。形態としては多頭蛇に近い。


ヒドラ(ヒュドラ、ハイドラ)

ギリシャ神話でヘラクレスと戦ったドラゴン。ラドンと同じくテュポーンとエキドナの子。不死身の9頭竜で1つの首を殺すと2つの首が生える。また非常に強力な毒をもつ。こちらも多頭蛇に近い。


ワイバーン

フランスのヴィーヴルが英語になり変化した物。ワイバーンの紋章はイギリスでは強い敵意の意味があり、戦争などで誇示された。

幻想生物の中では非常に現実的な姿をしており、白亜紀に実在した翼竜に非常に近いため、化石から連想された可能性もある。


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