幻想世界Vol.7 ドラゴン・分類編-2

東洋の龍

日本では主に神、特に水神としての特徴が強いのが特徴で、巨大な蛇(または竜宮の使い)のような姿をしています。またたてがみ、長い2本の髭、頭に2本の角を持ち、手には宝玉を持っています。この宝玉こそが龍の力の源なのです。

まれに人間の姿となって人里に現れることもあり、しばし人間との間に子供を設けます。これらの子供は非常に優れた力を持ち、最終的に天に昇って龍となります。

天に住むものは天候(特に雨、雷、嵐)を司っていると言われ、水を司っている龍は海底や湖底に住んでいるとされています。

性格は非常に様々で、人間に友好的な龍もいれば、非常に邪悪で恐ろしい龍もいます。知能の高いもの低いもの、体の巨大なもの小さなものなどさまざまで、単なる魔物として語られるものもあります。


飛竜

いわゆるワイバーンと呼ばれる小型の竜ですが、ドラゴンと違い前足がなく、かわりに巨大な翼で空を自在に飛び回ります。翼竜のような種族ですが、首から頭にかけては西洋ドラゴンとほぼ同じ姿をしています。

知能は低く気性が荒いため人になつく事はまずありませんが、手なずける事ができれば最強の常用獣となります。

基本的には空を飛べる事以外の特徴はありませんが、飛行能力は非常に高く、また空中での戦闘能力は右に並ぶものはありません。中にはブレスや魔法といった特殊能力を持つものもありますが、そういった種は非常に稀です。


多頭竜

いわゆるヒドラと呼ばれる種です。2つ〜8つぐらいの首を持ち、中には100を超える首を持つものもいます。日本のヤマタノオロチも多頭竜に含まれます。

多頭竜は首一つ一つが個別の精神を持つものと、一つの生物が複数の首を持つものに大別されます。個別に精神を持つタイプは非常に稀で、多くは頭の数が2〜3つ程度です。

一つの生物が複数の首を持つ場合は首の数が8を超える事が多く、全ての首の視界が共有されています。またそれぞれの首が独立してブレス、邪眼、牙による攻撃をしてくるため非常に強力で、中には一つの首を切り落とすと二つの首が生えてくるというとんでもないものもいます。これらは首の付け根部分に中枢神経、もしくは本当の首(短くて巨大)を持つ事が多く、そこを攻めなければ勝つ事はできません。


合成竜

これはキメラに分類される竜で、魔術合成によって生み出された擬似ドラゴンです。姿は西洋ドラゴンに準じますが大きさは大分小さくなります。

本家ドラゴンほどの力はありませんがキメラの中でもかなり凶悪な部類に入り、炎のブレスや飛行能力などを持っているため、よほどの勇者でも危険な存在です。しかしこのキメラは完成させることが非常に難しく、普通は出会う事はほとんどありません。


蛇竜

蛇が元になっている竜でナーガなどが含まれます。基本的にはインドの竜王のイメージが一番近いですが、蛇の魔物との線引きが難しく、どこまでをドラゴンに含めるかで意見が分かれます。東洋の龍も広義にはここに含まれます。

ここに含まれる竜は古い伝承に語られるものが多く、ラハブ、レヴィアタン(リヴァイアサン)、エキドナ、ラミア、蛟(みずち)など多岐にわたります。そのため全てをドラゴンに含めた場合、更に詳細な分類が必要になるでしょう。

ちなみに、神々の姿の一つとして語られる事が多いのも特徴の一つで、中にはジョカやフッキといった中国古来の神々までもが含まれている点は非常に面白いです。ちなみにこの二人は世界を創生したドラゴンの一族の生き残りで、仲間と共に滅んだ世界を作り直し、人間を作り、王となって人々を導いたのです。


次回予告

次回は特に有名なドラゴンを個別に取り上げてみようかと思います。


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