悪魔の雑学 個人情報保護法の背景

皆さんこんにちは。くるるです。今回から新シリーズ、悪魔の雑学を不定期でお届けします。

悪魔の雑学とは、ある物事をわざとひねくれた解釈で解説しようという、一種のブラックユーモアです(笑)。2008年3月現在でも連載中の少女漫画「パタリロ」で、連載初期の頃作中に出てきた「悪魔の辞典」が元ネタです。あの辞典読んでみたい(笑)

※この話は実在の事例を取り上げてはいますが内容に関しては完全にフィクションであり、偏見を元に作られた「ネタ」です。実在するいかなる個人、法人、団体、法令、事象とも関係無い事を先にお断りしておきます。


個人情報保護法

200x年x月、個人情報保護法が施行されて以来、個人情報の取り扱いを重要視する気運が高まってきました。具体的には5000人以上の個人情報を管理している場合において、その情報の保護に尽力しなければならないと言う法律なので、不正に個人情報を集めて取引している個人情報売買業者が大打撃を受ける結果となりました。

しかし、この個人情報保護法の制定に最も大きく関与しているのが、当の個人情報売買業者だったとしたら、あなたはどう思いますか?


個人情報保護法が制定された理由

確かに業界全体としてみれば個人情報の取引は沈静化への道を辿っています。しかし逆に言えば個人情報の「価格」は上昇しています。今まで簡単に入手できた個人情報が手に入らなくなるわけですから、当然の結果といえます。ではここで最も利益を得るのは誰でしょう?そう、保護法施行後も商売を続けている「個人情報売買業者」です。


個人情報保護法=個人情報市場独占法

ここ数年のインターネットの急速な普及によって情報ビジネスも市場が大きく変化しました。特にこれまで全国にネットワークを持つ一部の業者がほぼ独占していた個人情報市場が、インターネットの普及によって独占状態が破られる事になりました。更にパソコンに詳しければインターネット経由で簡単にハッキングして入手できる事から価格が暴落し、子供の小遣い程度で入手できるような状況になってしまったのです。

そこでその業者が再び市場の独占と価格の安定化のために、政治家に働きかけて制定されたのが個人情報保護法です。この法律によって、個人情報を持っている企業がそれを転売する事ができないようになりました。また管理が強化され、簡単には個人情報が入手できなくなったのです。

しかし簡単に入手できないというだけで、入手が完全に不可能になったわけではありません。そして昔からの業者には膨大なストックがあります。これは後進の業者には真似できない部分です。後進の業者を市場から締め出し、情報の価値を顧客に認識させ、更に市場を独占状態で価格を吊り上げる、まさに一石三鳥の妙手なのです。


個人情報の入手経路

さて、個人情報の取り扱い方法が色々と問題になっている昨今ですが、しかし、未だに昔ながらの方法で個人情報がザルのように流れている場所があります。それは郵便物や宅急便などの宛名、雑誌の懸賞応募はがき、アンケートはがきなどです。

これらは個人情報保護法施行後もなんら扱いが変わることなく、個人情報が容易に第三者の目に触れるようになっています。保険会社や電話会社など、はがきでのやり取りには個人情報保護シールを導入しているところもありますが、まだまだ十分に普及しているとは言えず、結果として悪意ある第三者にとって利用しやすい状況のままです。

またインターネットで企業が自社への問い合わせなどを受け付ける際、実際には不必要であるにもかかわらず、本名や住所、電話番号といった個人情報を「必須入力項目」に設定しています。これらの業者は裏で個人情報売買業者と通じている可能性が高く、非常に危険です。しかしながら問い合わせる必要がある場合には入力しなければならないため、特に契約や資料請求のような本当にその情報が必要な場合以外は、偽名などの嘘の個人情報を使う必要もあるのかもしれません。

結局、法令の有無の関わらず、自分の身を守れるのは自分だけなのです。

※この話は実在の事例を取り上げてはいますが内容に関しては完全にフィクションであり、偏見を元に作られた「ネタ」です。実在するいかなる個人、法人、団体、法令、事象とも関係無い事を、再度お断りしておきます。


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